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クエチアピンのせいで飛び降りした話~あなたはうつ病じゃないかも?精神科の選び方

うつ病の女性のイラスト

今年の夏、家の二階から飛び降りた。

つらい。死にたい。消えたい。気持ち悪い。

自責や抑うつの感情がグルグルと回り、

一筋、明るい光が見えた。

『助かる!』と思って駆け寄った、

そこは昼日の差し込む二階の窓だった。

『怖くない♥』とつぶやきながら一瞬で飛び降りた。

ブラックアウト。

ドンっという背中への衝撃で目が覚めた。

仰向けに寝転んだ、空が青かった。

とてもきれいだった。

 

救急車で運ばれ、ICUへ。

幸い胸椎と腰椎の骨折で済んだ。

人間の体はけっこう丈夫。

まぁ、二階からの飛び降りで死ぬとは思ってなかったけど。

その時はただ楽になりたい一心で、

十階だろうが百階だろうが、

明るい光のほうへ飛び込んだだろう。

 

運ばれた先は大学病院で、

精神科の先生が往診にきた。

その先生は、私の飛び降りを

処方された薬のせいだと言い切った。

すぐには納得できなかったが、

私は確かに数年来の精神科の通院で

多量の薬を処方されていた。

 

しかも、病名さえ違うという。

はじめこそ躁うつ病、冬季うつ病など

病院によって診断を変えられていたが、

その一年半ほどはうつ病ということで

同じ病院で治療を受け、数か月の入院もした。

会社も辞め、傷病手当金を受給している。

 

大学病院の先生は、私を混合性抑うつ不安障害と診断し、

薬の副作用により私が飛び降りに至ったと断定した。

 

マジかよ!?信じてきたクリニックの先生は全部嘘っていうのか!?

入院費用の150万円はどうなるねん!?

毎日一生懸命服用した薬が悪影響だったなんて。。。

にわかには信じられなかった。

 

ちなみに当時服用していた薬は

サインバルタレキソタン、クエチアピン、デパスレスリン

くらいだったかなぁ。

確かに大学病院で指摘されたクエチアピンは、

私の体にはキツすぎる気もしていたし、

ぐぐったら『劇薬』とか『統合失調症への適用』とあって、

一応私は統合失調症ではないつもりだし

そのような診断も受けていないので???な薬だった。

しかし、先生を信じて毎日飲んでいた。

この薬のせいで昏睡したり、職場の椅子から眠って落ちたこともある。

その旨も医師に伝えていたが、継続して投薬されていた。

 

 

それからは病院を変え、飛び降りの際にお世話になった

大学病院で治療を受けることになった。

クエチアピンの処方はもちろんやめ、現在は

気持ちを安定させるレクサプロ1.5錠と

屯用で寝付きやすくするベルソムラを処方されている。

 

 

もうすぐ、レクサプロの服用も中止し

頓服のみで社会復帰を目指す治療計画だ。

 

以前通院していたクリニックでは入院もしたし、

たくさんの薬代を払い、

治療計画も今後二~三年にわたる予定であった。

 

しかし、大学病院ではたった数か月で

治療を卒業しようとしている。

悲しい気持ちも減り、

自傷行為もなくなり、

ヒステリーを起こすことも少なくなった。

毎晩夜泣き、夕泣きをしていたことが

嘘のようだ。

 

 

 

何が言いたいかというと、

精神科の治療には医師がとても大切ということだ。

精神科の薬は非常に効能が強いものもあり、

身を滅ぼしかねない。

判断力が鈍って私のように自殺企図をしたり

(薬でラリッて一階の地面が数十センチ先ほどに近く見えた)

薬に依存していつまでも卒業できない可能性がある。

 

 

とはいえ、どこの病院がいいの!?と思うだろう。

私も、同じ患者だったから、いい病院がわからなかった。

いい先生と言われて信じて通っても、素人にわかるはずもない。

しかし、経験から少しでもリスクを減らすアドバイスをしたい。

 

 

まず、単科のクリニックは避けるべし。

これは信頼している先生からの言葉だ。

単科のクリニックは、営利性を重視していたり

一人一人の患者に向き合う時間が少ないことが多い。

やたらと薬を出して、問診をしない、

精神療法や睡眠療法の指示がない場合には

特に注意が必要である。

 

そして、投薬の量に疑問を持つべし。

ほとんどの病院では、精神科の薬を投薬しすぎであるという。

『なぜマリファナがダメでデパスがよいのか』と揶揄されるように、

精神科の薬は依存度が高く、

長期にわたる多量摂取は非常に危険である。

それで寛解するならまだしも、

副作用による錯乱で最悪の事態を招きかねないのだ。

ぜひ、病院では薬の少ない治療を希望してほしい。

また、薬物療法の危険性を十分に患者に伝えるような

スタンスの医師を選びたいところである。

 

みんなの心が元気になりますよーに。

私含めて。